更年期と睡眠障害
更年期の年代の女性の中に、最近なかなか寝付かれない、熟睡できずに何度が目が覚めてしまう、などの悩みを持つ人がいます。
こういった睡眠に対する悩みは、人によって満足できる睡眠の量や質が異なるため、原因はこれだと特定することは難しいことです。
様々な原因の一つとして、女性ホルモンの減少も上げられます。
女性ホルモンのうち、エストロゲン(卵巣ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つのホルモンが睡眠に関係のあるホルモンと言われています。
エストロゲンが眠気を抑制し、プロゲステロンが眠気を強めていると言われており、この2つのホルモンがバランスよく機能されて、睡眠が調節されているのです。
生理中に眠くなりやすいのは、黄体ホルモンのプロスゲステロンの分泌が活発になるからなのです。
又、更年期障害の代表瀧な症状といわれる、のぼせ、ほてり、めまいなどの症状が強い人は、す睡眠障害も強くなる傾向があるそうです。
睡眠障害の改善策としては、精神状態の安定、心身のリラックスはとても大事です。
更年期にはいる年代というのは、日常生活のバランスに変化がおきる年代で、ストレスがたまりがちになります。
夫の定年、子供の就職、親の介護など大きな変化が続き、更年期の症状と重なり、大きなストレスへと発展し、睡眠障害を引き起こすこともあるのです。
日常生活の変化は避けて通れないこですが、睡眠への不満を抱えたままではさらにストレスがたまってしまい悪循環です。
就寝前のマッサージ、アロマをたく、好きな音楽を聴く、睡眠薬を調合してもらう、サプリメントを飲むなどの直接的な対応策も有効ですが、その前に試してみる方法として、自分自身の物の考え方をちょっと変えてみるという方法があります。
認知療法と呼ぶそうです。
●睡眠の量や質には個人差がありので、他人と比較しない
●日中の生活に問題がなければ、睡眠時間が短くても問題はない
●年齢や生活習慣によって、必要な睡眠時間は変化する
といったことを理解して、睡眠障害が起きても、あまり悩まないようにするという方法です。
正しい睡眠について理解し、アロマーテラピーや漢方薬などを併用しながら、気がついたら熟睡できるようになっていたというのが理想ですね。